iPhone Xレビュー:画面と本体のサイズ感を比較!使い勝手はどう変わる?
最近、早起きを心がけている佐々木です(^^)
さて今回のiPhone Xレビューは、サイズについて語ってみたいと思います!
iPhone Xの本体サイズは、iPhone(無印)シリーズよりやや大きく、iPhone Plusシリーズより一回り小さいサイズになっています。
にもかかわらずiPhone史上もっとも大きな画面サイズなのですね。ベゼルレス(画面フチがない)なので。
ということで、サイズ感の微妙な違いによる使い勝手はどうなったのかを検証していきましょう(^^)
iPhone Xは、握りしめたくなるサイズ感!
まず写真で本体サイズを比較してみましょう。
左から、iPhone X/iPhone 7 Plus/iPhone 6(無印)/iPhone 5です。
Plusシリーズや無印シリーズは、iPhoneのバージョンによって微妙にサイズが異なるのですが、視認できるほどの違いはないので、この写真でも参考になるかと思います。iPhone 5とiPhone SEは同サイズです。
iPhone XとiPhone 7 Plusの本体サイズ比較
iPhone 7 Plusと比べると高さ・幅ともにグッとコンパクトになっていますね(^^)
どうりで手のひらのフィット感が違うわけです!
iPhone XとiPhone 6の本体サイズ比較
iPhone Xのほうが若干大きいですが、握りしめての使用感はさほど変わらず。
iPhone Xは、iPhone(無印)シリーズからの乗り換えを強く意識した端末なのかもしれませんね。
iPhone XとiPhone 5の本体サイズ比較
iPhone 5と比べると、さすがに大きく感じますね。
iPhone 5とiPhone SEは同サイズですが、果たして、iPhone SEユーザーにiPhone Xのサイズ感は魅力なのか!?
ぼくは、レイアウト固定コンテンツを読むために(後述)、やむを得ずiPhoneを大きくしましたが、iPhone SEを使い続けるユーザーは「片手で操作できる」「邪魔にならない」などの理由から使い続けているのだと思います。
だとすると、そう簡単にiPhone Xに乗り換えることはないかもですね。iPhone Xは、やはり片手操作は無理がありますから。
もしも将来、iPhone SEもベゼルレス化したら……買い替えにすっげ迷う! あーでも、画面上には親指届かないか(^^;
数字で本体サイズを比較してみた
本体のサイズ差を一覧してみました。これはiPhone 8との比較です。
iPhone X | iPhone 8 Plus | サイズ差 | |
---|---|---|---|
高さ | 143.6 mm | 158.4 mm | -14.8 mm |
幅 | 70.9 mm | 78.1 mm | -7.2 mm |
画面インチ | 5.8インチ | 5.5インチ | +0.3インチ |
iPhone X | iPhone 8(無印) | サイズ差 | |
---|---|---|---|
高さ | 143.6 mm | 138.4 mm | +5.2 mm |
幅 | 70.9 mm | 67.3 mm | +3.6 mm |
画面インチ | 5.8インチ | 4.7インチ | +1.1インチ |
単位はミリですから、iPhone 8(無印)との本体サイズ差はそれほどないですね。これで画面サイズは1.1インチもアップしているのですからすごいです。
使い勝手は如何に?
ぼくの場合、iPhone 7 Plusから機種変したのですが、iPhone Xは、ぐっとコンパクトになった印象です!
iPhone Xを手に持った瞬間「ああ……やっぱりiPhoneは小さくないとね(ToT)感涙」と思いました……!
そもそも、ぼくは発売前にこう考えていたのです。
「どぉせ片手操作できないんだから、いっそiPhone Plusサイズのまま、画面をより大きくして欲しい」──と。
ですがiPhone Plusシリーズより小さくなったiPhone Xは、これはこれでアリというか、いやもうベストサイズだと考えを改めました(^^;
なんというかこう、手にシックリなじむんですよ。握りしめるのにちょうどいいサイズというか。
iPhone Plusシリーズと横幅を比べると、その差はわずか7.2mm小さくなっただけなのですが、それでもグリップ感がとても良好です。
思えばiPhone Plusシリーズは、iPhoneというよりもはやiPadでしたからね(^^;
無骨……とまではいいませんが、初代からのiPhoneユーザーとしては、やはりiPhoneらしからぬサイズというか。
でも大画面が時代の流れだから仕方がないかという一種あきらめの気持ちでした。
それを今回、Appleさんは画面のフチをなくすことにより元に戻したといえます。iPhone史上最大の画面インチでありながら原点回帰した離れ業ですね!
そもそも確かに、iPhone Xの本体サイズをPlusシリーズのままにして、画面サイズを6インチ台にしたところで、表示コンテンツの見やすさはそれほど変わらないのでしょうね。
5.8インチの画面サイズはどうか?
では次に、画面サイズの違いを見てみましょう。画面のステイタスバー(下図赤線)に揃えてiPhoneを並べてみました。
左から、iPhone X/iPhone 7 Plus/iPhone 6(無印)/iPhone 5です。
画面サイズでいうと左から、5.8インチ/5.5インチ/4.7インチ/4インチ。
表示しているのはこのブログで、使用アプリはSafariです。
iPhone XとiPhone 7 Plusの画面サイズ比較
iPhone Xは5.8インチになったわけですが、これによりコンテンツはどれほど見やすくなったのか!?
この感覚は、旧機種が無印シリーズなのかPlusシリーズなのかで変わってくるかと思います。
ぼくの場合、旧機種はiPhone 7 Plusでしたので……5.5インチが5.8インチになったくらいですと「うわぁ……大きくなったなぁ!」という実感はイマイチ得られませんでした(^^;
それもそのはず写真で比較してみると……
(左:iPhone X/右:iPhone 7 Plus)
1行当たりの文字数は、iPhone 7 Plusのほうが多いのです。よく見ると、iPhone Xのほうが文字サイズ若干大きいので、それが理由かと思います。
1画面当たりの行数も変わりありません。iPhone Xは縦幅が長くても、1行当たりの文字数が少ないから下にずれてしまっておりますので。
ちなみに最終行は、角丸により見切れているのと、ホーム画面に戻るための横線がかぶっているのとで『表示されている』とは見なさないことにします。読みにくいですから(^^;
あと気になるのがステイタスバーの部分。今一度拡大してみましょう。
iPhone 7 Plusは、赤枠内にすべての情報が収まっておりますが、iPhone Xは、フロントカメラの突起があるがゆえに赤枠の外に情報がはみ出してしまっています。
これだと、画面サイズが大きくなっても無駄なスペースが増えているだけなのでもったいないですね。
まぁこれはアプリにもよりますが、Safariは純正アプリですし、この辺はこだわって欲しいところ。いっそ、アドレスバー部分は非表示にしてもいいかもですね。そんな頻繁に見るとも思えませんし。
ということで、iPhone Xのほうが文字が若干大きいことと、アドレスバーに無駄なスペースがあることにより、iPhone XでもiPhone 7 Plusでも、コンテンツの見え方に対して違いはないというか、逆にiPhone 7 Plusのほうが表示領域大きいくらいでした(^^; (重ねてですがこれはSafariの場合)
iPhone XとiPhone 6(無印)との画面サイズ比較
4.7インチ画面は、ぼくの手持ちですとiPhone 6(無印)なので、これと比べて見ました。
なおiPhone 7やiPhone 8でも、画面解像度は同じなので大きな違いはないかと思います。
(左:iPhone X/右:iPhone 6)
1行当たりの文字数は、iPhone XとiPhone 6は同じでした。
1画面当たりの行数は、iPhone Xが3〜4行多い程度。行間にやや大きめの余白が1つありますので、これがなければ4行表示できるか?という感じです。(なお最終行はカウントせず)
これも、iPhone Xの文字が一回り大きく表示されているのが理由ですね。
5.8インチと4.7インチならば、大きな違いがあると思ったのですが、Safariでのブラウジングにおいては、大した違いはなかったですねぇ。まぁ文字が大きくなっているので読みやすいといえば読みやすいでしょう。
1画面当たりの行数は増えてますが、それが増えたところで、見やすさや操作性に大きな影響は出ないでしょう。画面下までキッチリ読んでからスクロールする人は希でしょうから(^^;
iPhone XとiPhone 5との画面サイズ比較
4インチとの画面比較ということで、懐かしのiPhone 5を引っ張り出してきました。
これは同じインチ数のiPhone SEを想定した比較です。
これはさすがにかなり違いが出ましたね。
iPhone Xのほうが文字サイズは大きいし、1行当たりの文字数も3文字以上多く、1画面当たりの行数も7行以上多いです。
表示領域がここまで違うと、見やすさや操作性もかなり違ってくることになるでしょう。スクロールの回数とか。
でもぼくが個人的に驚いたのは、経年しても変わらないiPhone 5の読みやすさでしたが(^^; あのコンパクトサイズながら、ブログのようなテキスト主体の情報なら問題なく読めてしまいます。いまさらながらにその名機っぷりに感銘してしまいました……!
5.8インチは、縦書きで真価を発揮か!?
iPhone Xは、とくに縦に長くなっているわけですが、このサイズアップ、よく考えると横書き文章には大した影響なさそうです。
縦長になったことによる真価は、縦書き文章でこそ発揮されるのではないかと!
横書きしかない英語圏発のiPhoneで縦書きにまで配慮してくれる! ありがとうAppleさん!
ということで、iPhone X入手直後、ぼくは真っ先にKindleを開いてみたのですが……
なんとKindleは、2018年1月現在、5.8インチに対応しておらず……!
上下に余計な黒いスペースが入ってしまっておりました。黒くて分かりにくいのですが、この余白はベゼルではなく画面です。
これだと5.8インチの恩恵まるでないですね。なるべく早く5.8インチに対応してくれることを祈りましょう。
ならばということで、純正のiBooksで確認してみると……
うん、上下が妙に空いてますね(ToT)
まぁ……1行当たりの文字数は多ければ多いほどよいというわけでもありませんが、もうちょい余白を削ってくれてもいいのではないかと思う次第です。
ちなみにiBooksは、PDF表示はこの余白がなくて、画面縁までめいっぱいに広げることも可能なのですが、iBooksのPDF閲覧は、操作性がイマイチなのですよねぇ。困ったモノです(-_-)
5.8インチは、iPhone Xを横にすることでいよいよ真価を発揮か!?
余白をぼくが気にする最大の理由は、レイアウト固定コンテンツを表示させたいからなのです。
いわゆる自炊書籍というヤツで、紙書籍を裁断→スキャン→PDFデータ化したファイルのこと。
スキャンしてますから、ページ1枚1枚を写真に撮って束ねたような代物のため、電子書籍のように、改行位置が変わったり、文字サイズを変更したりすることができないのですね。
だから画面サイズが大きければ大きいほど読みやすくなり、画面サイズが小さいと文字も小さくなり読めたものではなくなります。
さりとてページまるごと拡大すると、1行読むたびにスクロールせねばならず……画面酔いしますね(^^;
iPhone 7 Plusのときは、本体を横にすればA4サイズの書類や資料もギリギリ読めることが可能でした。
でも元々文字が小さい資料は読みにくかったので、あと少し大きな画面が欲しかったのです。
ここにiPhone Xの登場です。5.8インチになったので、本体を横にしての読書が快適になるのではないか!? と思いました。
で、結論です。これもアプリによります(ToT)
アプリが5.8インチに対応してないと、本体を横にしても左右に余計な余白が入り込んでしまいますね。
PDF表示にぼくが使っているアプリは、DropBoxアプリとi文庫Sですが、このどっちも5.8インチに完全対応はしていませんでした(2018年1月現在)。
DropBoxアプリは、一見対応しているように見えるのですが、iPhone Xの本体を横にすると、余計な余白が表示されてしまいます。
なのでアプリのバージョンが上がるのを待つか、対応アプリを探すかしないと、5.8インチを存分に活かすことは現時点では難しいかなと思われます。
まとめ
以上、本体サイズと画面サイズの違いによる、使い勝手考察でした。
まとめますと……いまお使いの機種によって感じが方が違ってくるかなと思います。
iPhone Plusシリーズからの機種変ですと、画面サイズに違いはさほど感じませんが、本体サイズが一回り小さくなっていることから、絶妙なグリップ感を味わえることでしょう。
iPhone SEからの機種変ですと、画面が大きくなっていることに驚くことでしょう。
ですがiPhone無印シリーズから機種変では……本体サイズも画面サイズも似ているので、そこまでインパクトないんじゃないかなーと思われます(^^; 強いていえば、文字が若干大きくなったことにより視認性があがるとか?
まぁでもiPhone Xはそのサイズだけが特徴ではありませんので、iPhone無印シリーズから機種変する人は、デザインや新機能を楽しむ方向で買い替えを考えられたらよいかと思います。
以上、ご参考になれば幸いです(^^)