iPhoneアプリでメモのフォルダ分けは諦めたほうがラクだよ?
本日は、読者さんからの質問にお答えするエントリー、いってみましょう(^^)
今回の質問は──
- 佐々木さんは、iPhoneでどのようなメモアプリを使っていますか?
- iPhone標準の『メモ』アプリはフォルダ分けできず難儀しております。いい分け方はないでしょうか?
──とのこと。
さっそくお答えしていきますが、実はワタクシ、iPhoneでメモ管理するのは諦めたんですねー(^^;
ではいったいどうしているのか?
今日はそれをお話していきましょう。
やっぱ断然パソコンだよ
メモなどの細かなファイル管理には、やっぱりパソコンですよパソコン。
これに勝るものはありません。
フォルダを自由に作れるし、いくらでもフォルダを入れ子にできますしね。
でも『入れ子にできる』というのが、初心者にとって難しさを感じる原因でもあります。
思い出してください。
パソコン初心者だったころ、昨日作った書類がどこにも保存されておらず焦ったことは一度や二度じゃないはず。散々探しても見つからず、1年後になぜかシステムフォルダの中から書類が見つかる──なんてことありませんでしたか?
iPhoneは、是が非でもこんな悲劇は避けたかったのです。なぜなら10年前──iPhoneが登場した当初は誰しも初心者でしたから。
だからiPhoneでは『フォルダ管理』ではなく『アプリ管理』にしたのですね。
パソコンとiPhoneの大きな違いとは、パソコンはファイルを『フォルダで管理』するのに対して、iPhoneは『アプリで管理』するということ。
だからiPhoneには『フォルダ』がないんです。アプリの中でファイルを仕分けることはできても、ファイルをホーム画面に『取り出す』ことはできませんでしょ?
iPhoneの管理人はフォルダではなくアプリなのですね。
『ファイルをアプリで管理する』は、初心者にとっては飲み込みやすいのです。
なぜなら人間「あのファイルをどのフォルダにしまったか?」は忘れてしまいますが、「あのファイルはどのアプリで書いたか?」は忘れませんからね。
たとえば、『明日スーパーで買ってくるリスト』をパソコンで書いたら「どのフォルダに保存された!?」と探す羽目になりますが、iPhoneなら「黄色のメモアプリで書いた」と覚えていられるのです。
まぁそれでも忘れる人はいるかもですが(^^;、でも少なくとも「どのフォルダに保存したか?」よりは覚えやすいと思います。
だから『ファイルをアプリで管理する』は初心者にとっては簡単なのです。
ですが。
ファイルの管理はアプリ任せになるし、ある程度ファイルがたまってくると、ファイルはやっぱり仕分けないと使いにくくなってしまうのですねー。
でも上記の通り、iPhoneはファイルを管理するには適していません。
ではどうすればいいのか?
簡単です。
iPhoneでメモなどのファイルを管理するのは諦めましょう!(^^)/
『お買い物リスト』などのごく簡単なメモはiPhoneに保存しておいてもいいと思いますが、仕事で使うような重要なメモ──例えばアイディアメモや作業すべき備忘録はパソコンで管理したほうが絶対いいと思います。
でもパソコンは、いつも起動しているわけではありませんよね。
ぼくはいつでも起動してますが(^^;、それでも移動中はさすがにパソコンは使えませんし。
例えば歩いているときにブログのネタ思いついたりとか、さらには「あの作業、帰ったら忘れずにやっておかないと!」など電車内で思い出したりとかしても、メモするだけにノートPCを立ち上げるのは面倒です。
そこでどうしているのかというと……メールなのです。
そう、昔ながらのあのメールです。
普段から見ているのはメールだから
ぼくは、特に移動中に何かメモりたいとき、iPhoneのメールにメモります。
メールに一言二言書いて下書き保存しておきます。
するとMacメールの下書きフォルダにも、iPhoneで書いたメールが保存されているのです。
そしてあとは、そのメモメールをしかるべきファイルに書き写し、そのファイルはフォルダ分けしておきます。
もちろん、Macでフォルダ分けしたらメールは消去します。
だからメールは走り書き程度。あとで自分が思い出せればいいだけです。
たとえば「Aさんに連絡」とか「次のブログはメモアプリ」とか、その程度の走り書きです。
ちなみにぼくは、iPhoneメールとMacメールが同期されるように設定しているので、『下書き』フォルダに保存しておけば送信せずともメールが同期されるんですね。
これを『IMAP(アイマップ)』と呼びます。
正式名称は『Internet Message Access Protocol (インターネット メッセージ アクセス プロトコル)』。
なんのこっちゃ?
このIMAP、いちど設定しておけば、二度と設定しなくていいので便利なのですが、ご利用のプロバイダやメールサーバーによって設定が微妙に違ってくるですよ(^^;
なのでIMAP設定の説明は割愛させて頂きます、ごめんね。メール設定って、いまだ意外と難しいんですよねぇ。
でもIMAPを使わずとも、iPhoneから自分宛に送信すればいいだけですし、GmailならIMAPなんて知らずとも同期してくれます。いまやGmailのほうがラクかな?
だから『自分宛に送信する』とか『Gmailで同期する』とかの方法を使ってみましょう。
どうしてもIMAPを設定したい人は『利用中のプロバイダ名 + IMAP』でググると、プロバイダのサポートサイトが設定方法を説明してくれるかもです。
とにもかくにも、メモをiPhoneからパソコンに送るための重要ポイントはひとつだけです。
『常に見るソフトに送ること』
この点だけ押さえていればメールでなくとも構いません。
ぼくの場合は、仕事柄、廃れたとはいえメールは常にチェックしてますからいまだメールを使っているわけです。
もしあなたが、パソコンのEvernoteを常に見ているのであれば、iPhoneからEvernoteに書き込み、同期し、パソコンのEvernoteで見ても構わないわけです。(Evernoteについてはことあと触れます)
どうしてもiPhoneでメモ管理したいなら、やっぱりEvernoteかな
「パソコンでメモをフォルダ分けするのは負けた気がする!」
という負けん気あふるる方は、『アプリ内でファイルを整理できる』アプリを使うしかないですね。
ぼくも過去に、いろんなエディタを使ってきましたが、やはり一日の長があるのはEvernote(エバーノート)でしょうか。
Evernoteは、まさに『メモをきちんと整理したい!』というニーズに応えられた文章執筆アプリ。だからファイルを整理整頓するための機能がとても充実しています。
さらに嬉しいのが同期取れること。同期とは「iPhoneで書いたメモが、パソコンでも開ける」という機能ですね。開くためには、パソコン側にもEvernoteをインストールしておく必要がありますが。
メモアプリの代名詞ともいわれていたEvernoteですが、近年、無料で使える機能を少なくしてしまい、賛否両論を巻き起こしております。機能と料金の違いについては、公式サイトのこのページをご確認ください。
で、ぼくはEvernoteは使っていません。なぜかというと──
- 上記の通り『メールで送ってMacでフォルダ分け』が元から定着していた。
- メモごときにお金払うのはなんかイヤ。
- そもそも、EvernoteをMacで開くことがほとんどなかった。
──という理由からEvernoteは使わなくなりました。あと、ぼくがEvernote使っていたときは、Mac版Evernoteがすごく重かったんですよ、なぜか。いまはもう改善しているのかもしれませんが。
だからまぁ「どうしてもiPhoneでファイル管理したいならEvernoteだと思うけど、お金払ってまで管理する必要なくない?」と思うのですね。
ぼくはpagesを使う
メールで飛ばした各種メモを、Macでどう管理しているのかもお話しておきましょう。
なんと、pages(ペイジーズ)です。
pagesとは、Apple純正のワープロソフト。かの有名なMicrosoftのWordに対抗したかったのか!?は知りませんが(^^;ともあれMac用ワープロソフト──それがpagesです。
でも近年、Apple社はpagesの開発にまったくもってぜんぜんやる気を示さず、いつまで経っても縦書きできないわ細々不具合あるわでお世辞にもいいソフトとはいえません。
でも使っています(^^; 以下の理由により。
- ワープロソフトだから自由なレイアウト
- ワープロソフトだから文字色が変えられる
- Apple純正だからWordよりは立ち上げ早い(軽い)
- ついでにiCloud経由でiPhoneとも同期が取れる
1.ワープロソフトだから自由なレイアウト
自由なレイアウト。とても重要です。
例えば、ちまたに溢れる『タスク管理アプリ』とか、Apple純正アプリ『リマインダー』とか、ぼくはまったく使っておりません。
pagesのメイン用途は、ToDoリストです。
あとは、アイディアメモとしても使っています。アイディアのジャンル毎にファイルをいくつかに分けて使います。『ブログアイディア』とか『メルマガアイディア』とかにファイルを分けて。
ちなみにToDoリストとは『やるべきことのメモ』ですね。
今日はブログ書いて、サイト更新して、あの人に連絡して……などという『やることリスト』を箇条書きにしてメモっておく。こうすることで作業し忘れ防止になるわけです。
箇条書きでメモるなら、『リマインダー』アプリが便利では?と思うかもしれませんが……ほんとぜんぜんダメ。意図しないところで箇条書きするわ、インデントも付けられないわ、リストの優先順位も付けづらいわ。だから──
「いったいどんだけ仕事抱えてると思ってるんじゃーーー!」
──と笑っちゃうのど使えないのです。つまりリマインダーでは収まりきらんのですよ仕事の量が。
だからいくらでも自由に書き込めるワープロソフトが最適となりました。
iPhoneから飛ばしたメモで、実行すべきことはすべてToDoリストに書き込みます。まだ眠らせておくべきアイディアや思いつきは、あらかじめ仕分けてある各ファイルに書き写して保存です。
そしてToDoリストに書き込まなかったコトは片っ端から忘れます(^^;
だからToDoリストには、仕事の内容から始まって、飲み会の予約、勉強すべき内容、部屋の片付けにゴミ出しまでもメモっております。
いまや脳の一部ですよToDoリスト。こんなことを13年くらいやってますゆえ。
ToDoリストにメモらないのは、マンガを読む予定くらいですね。忘れないから!
2.ワープロソフトだから文字色が変えられる
pagesはワープロソフトなので文字色も変えられます。
ぼくは文字色によって『外出』とか『経理』とか『重要』とかやることリストを仕分けしているんですね。
だからワープロソフトでなくてはダメなのです。テキストエディタは起動が速いですが、文字色変えられないので不可なのですね。
3.Apple純正だからWordよりは立ち上げ早い(軽い)
ToDoリストなどメモ用途の絶対条件として『すぐ起動すること』があげられます。
「次の仕事はなんだっけ?」と思ってToDoリストをクリックしたら、無駄にロゴ表示してからファイルが立ち上がる──なんて待ってられんのですよ。
pagesは、さすがApple純正だけあって起動がとても速い。テキストエディタほどではないにしても、Wordと比べたら段違いです。
っていうか『起動が速いワープロソフト』という点だけでpagesを使ってますね(^^;
4.ついでにiCloud経由でiPhoneとも同期が取れる
最近は、iCloudの同期もだいぶマシになりましたので、pagesファイルの一部はiCloudに保存しています。
つまりiPhoneでもpagesファイルは編集できるのです。iPhone版pagesを入れておけば。
にもかかわらず、なぜ、iPhoneからMacにメール送信し、Macでpagesにメモるのか?
なぜならば、iPhoneのpagesは起動がめっちゃ遅いから。
起動が遅いというよりは、iCloudからのファイルダウンロードが遅いから。
ファイルダウンロードしているうちに、アイディアや思いつきがどっかにいっちゃいますよ。
だからpagesよりも起動が圧倒的に早いメールでメモります。
iPhone版pagesを使うときは「あの仕事、どこまでやったっけ?」というようなとき。つまりメモを参照したいときですね。
ToDoリストやアイディアメモを見返したいときは、ダウンロードに時間がかかっても待てますので。
iCloudはその程度の活用ですが、MacのメモをiPhoneで参照できるだけでもけっこう便利ですよ(^^)
まとめ:けっきょくiPhoneは『見るためのデバイス』
長らくお話してきました『iPhoneによるメモのフォルダ分け』ですが、そろそろまとめましょう。
結局のところiPhoneは『見るためのデバイス』だということなんですよね。
ぼくはフリック入力も早くないのでなおさらかもしれませんが……でもあの5インチ前後の画面領域では、やはり、ファイルを整理整頓してうまく仕分けるのも限界があると思います。
だからiPhone単体でフォルダ分けしようと悪戦苦闘するのは諦めて、さっさとパソコンにメモを飛ばして大画面とマウスとキーボードを使ってフォルダ分けしたほうが、結果、労力も時間も削減できるよ、ということだとぼくは考えております。
デバイスも適材適所ということですね(^^)