Kindle読み放題(Unlimited)のマンガ・ラインナップはどうよ?
Kindle読み放題(Unlimited)がスタートして約1ヶ月ほど。
縦横無尽に読みまくったので、その感想をレビューしてみたいと思いますが──
──とにもかくにも驚いたのがマンガです!
ぼくはもともと、Kindleの読み放題にはメチャクチャ期待していたのですが、よもやマンガがラインナップされるとは夢にも思っていませんでした。
『マンガカテゴリーを読み放題にラインナップさせるのは無理がある』と思っていたのです。
それがラインナップされているとは……驚愕です。
Amazonサン大丈夫?
自分的にはそれほどインパクトのあったマンガというカテゴリー。
だってマンガなら、1日何冊でも読めちゃうじゃないですか。
なにげにワタクシ、Kindle読み放題が開始された8月は、徹夜が続くほど仕事が忙しかったにもかかわらず、30冊以上のマンガを読み放題で読みました。余裕です。
1日1冊程度なら、どんなに忙しくても読めますでしょ?
読み放題が月額980円ですから、マンガ1冊500円とすれば、2冊読めば元を取れる計算です。
それが30冊も読んだならば、1万5000円分も読んだことに(^^;
この差額、いったい誰が負担するのでせう?
無論、これが実用書や小説だとこうはいきません。精読しようとするならば、最低でも数日はかかることでしょう。さらに読書って疲れますから、月に何十冊も読む人は、よほどの活字中毒者だと思われます。つまり少数派。どんなにがんばっても読書限界があるわけです精神的に。
ですがマンガでは、この読書限界があんまりないわけです。スイスイ読めてしまうので。
流し読みも容易ですから、ダウンロードしては読み流し、ダウンロードしては読み流しの繰り返し。
もはや、ネットニュースでも読むかのように『千切っては投げ』状態ですョ(^^;
こうなると「Amazonは本当に大丈夫か!?」と心配にすらなりますが案の定、あまりのダウンロード数に人気書籍(マンガや写真集)の一部がラインナップから外された、などというニュースも飛び交っておりますね。赤字を恐れぬAmazonがまさかの……?(^^;
ニッポンは、出版業界もガラパゴス化で、海外とは異なるのかもしれませんね。
Kindle読み放題のマンガ・ラインナップは?
さて、すったもんだのKindle読み放題ですが、実際のマンガラインナップはどうかといいますと……
当然ながら、大手出版社(集英社・講談社・小学館・角川など)は、まったくもって読み放題に参加しておりません。
そりゃあ、黙ってても売れるというのに、わざわざ980円で垂れ流す言われはありませんからね。メジャー作品を読みたい方は肩すかしを食らうと思います。
となると必然的に、売れてないマンガやニッチなマンガがラインナップされることになります。
読み放題マンガを1ヶ月読みふけった率直な感想としても、確かに、週刊誌連載と比べるとレベルが低いマンガが多いのは否めません。イラストもシナリオも「なんというテンプレ」というマンガが多い。
ぼくはもっとこう、作者の『たますい』を感じられる作品が読みたいのですが、そういうのがまったくありません。もちょっと具体的にいえば個性がないのです。ここでいうテンプレとは、どっかから引っ張ってきたネタや絵柄が多いと言うことですね。ゆえに『自分の中から引っ張り出したモノ』こそが『たますい』なのだ! と定義しておきます。
そういうテンプレ的マンガが多いのは事実なのですがどっこい、でもそんな中にあるからこそ、珠玉のニッチマンガを掘り当てたときほどの喜びといったら感無量なのですね。
癖になりそうです(^^;
そもそも、この手の文化的商品においては、『売れている=面白い』では本来ありません。
なぜならば、機能的価値が存在せず情緒的価値のみで成立している商品だから云々と説明を試みることはできますが、そういう小難しいことはさておき、端的に言うならば、『自分好みの作品に出会えるかどうか?』が重要なのです!
つまり、自分の好みにマッチしていれば、それは売れてようが売れてなかろうが『面白い』のです。まぁもちろん、ある一定のレベルを越えていること前提ではありますが。
例えばぼくは中学生くらいから、『ジャ○プ』はまるで読まなくなりました。どんなに売れている作品でも、まったく面白いと思わなくなったのです。自分好みではなくなったから。
その代わり、大人になってから『まんがタ○ムきらら』とか『まんが4コマぱ○っと』とかにはドハマりしました(゚Д゚) ……退化してる?
つまりまぁ、善し悪しではなくそういう好みということです。
だからKindleのマンガラインアップでも、総合ランキングを上から順に拾っていくのではなく、自分好みのマンガを探しましょう、ということなのですね。その点において、Amazonのレコメンドエンジンはもっとがんばって頂きたいものですが。
自分好みな読み放題マンガの探し方
Amazonのレコメンドエンジン(あなた好みのマンガはコレでしょ?という一種うるさい機能)は、読み放題においてはいまいちです。
まぁレコメンドがいまいちというよりも、そこまでのラインナップがないからレコメンドしようがない、ということかもしれません。
ですから自ら能動的にマンガを探しに行かねばなりません。
ということで『自分好みな読み放題マンガの探し方』をお話致しましょう。
その方法とはズバリ『よく読む出版社』に絞り込んでマンガを探すということです。よく読む作家が読み放題にラインアップされていればなおよいですが、まだまだ少ないと思いますので、出版社別に見ていくとよいでしょう。
読み放題のマンガカテゴリー左ナビには、参加出版社が表示されていますので、そこからチョイスするとよいかと思います。
で、ここで思い知らされることになるわけです。
参加出版社も少なッ……!!
まぁぼくの場合に限って言えば、よく読む出版社が軒並み入っているのでホクホクなのですけどね?
ニッチ万歳!
Kindle読み放題の今後は?
以上から、やはり、ぼくが当初推察したのと同じ状況になっていくのではないかと思います。
ぼくの推察とは『マンガカテゴリーを読み放題にラインナップさせるのは無理がある』という内容でした。
これと同じ状況とは『今後も、メジャー出版社のマンガは読み放題にラインナップされず、イコール、大多数の人にとってはマンガカテゴリーはないものと同じ』ということです。
ぼくのようなニッチ愛好家はいいのですけれど、そういう趣味じゃない一般受けしそうなマンガは今後もラインアップされないのではないかな?と思います。
希望をいえば、どちらの出版社様も旧巻は読み放題にラインアップしてほしいところですね。
シリーズ100巻越えのマンガなんて、「ハマったらどれほど出費するんだ……?」という恐怖で追いかける気になれませんが、読み放題であれば、つい読んじゃってドハマりする可能性ありますよね。
まぁ……やっては頂けないかなー?(^^;
それと本来、この読み放題プランはマンガのためにあるのではありません。
著作活動を通して自分のコンテンツ(思想やノウハウなど)を広めたい人のためにある──と最初はぼくも思ったのですけれども、であれば、ネットで発表すればよくね?と思う今日この頃。
そもそも読み放題でダウンロードされたところで、作者1人が得る収益などたかがしれていると思われます(著名人ならいざしらず)。
だったら、ネットで発表しちゃって、SEOでもソーシャルでも使って人を集めたほうが、広めたいコンテンツは広まるだろうと思うのです。
このブログだって、まったくの無名なワタクシがコツコツ書いてるだけで、アクセスにして月間11万pv、人数にして月間7万人の来訪がありますから、まぁちょちょいとテクニックは弄しているものの、広めるだけならさほど難しくありません。
そして今後、GoogleサンやFacebookサンがより優秀になればなるほど、こざかしいテクニックもいらなくなり、純粋に、価値あるコンテンツがより人を集められるようになると、ぼくは確信しております。
もっとマニアックに技術的な話をするならば、電子書籍というのはホームページを売っているに過ぎません。技術的には、電子書籍もホームページも同じxmlという言語で書かれているのです。あ、正確にはちょいと違うけどココでは割愛。(ちなみにぼくの職業はWebディレクターです)
であるならば、わざわざアプリが必要な電子書籍で読まなくとも、ブラウザですぐ読めるネットで良くない? と思うのですね。
ただしこの問題は、もはや、Kindleとか電子書籍とか読み放題とかそういう問題ではなく、出版業界の根底から考えなければならない問題かもしれません。
ぼく個人の解法としては、「ネットで人気が出たら、最新コンテンツは出版で売ればいいんじゃない?」となります。
なにげにぼくも書籍を上梓させて頂きましたが、やはり、無名著者の著作は販売が超キツいのです。
だから、確実に読者と繋がるためにネットを使い、繋がって、少なくとも初版を作者1人が売り切れるようになってから、そこから出版に進めばいいのではないか?と思う次第です。
さてそのとき、読み放題が必要になるのかどうか?
あ、ヤバイ。確実に売れるなら著者的には必要ないヤ(^^;
追伸。自分的おすすめマンガをご紹介
オマケとして、自分的にめっちゃドストライクだったマンガを1冊ご紹介させて頂きます!
月30冊も40冊も、忙しい合間を縫って意識朦朧としながら読んでいると、そもそもなんでソコまでしてマンガを読むのかはさておき、さすがに読んだタイトルなんて覚えていられなくなります。
『ジャケ買い』ならぬジャケットダウンロードしてみたら、「あ、これ先週読んでたや」なんてこともザラです。
思えば音楽もそうでした。
ダウンロード購入を初めてから、アーティストの名前を覚えるなんてことほとんどなくなりました。古き良き時代は、ごひいきの歌手の歌が出たと知れば、CDショップに駆け込んだものでけどね。
これと同じ現象が、Kindle読み放題になると書籍でも起こるのだなぁと実感した次第です。
何が言いたいのかというと──そんな記憶が吹っ飛んでいる状態にあっても、鮮明に覚えている珠玉の一冊を今回ご紹介しようと思う次第なわけです!
それがこちら!
いやもぅ、ヒロインの愛姫ちゃんがメチャクチャ可愛い!
「なにこのツンデレ!?」って感じで、あそこまでツンデレに特化していると、もはやテンプレを越えます!
いやぁ、まさか萌えマンガでランチェスター戦略を垣間見ることになるとは(意味不明)
ということで、ツンデレヒロインが好きな人はぜひとも読んで頂きたい読み放題のおすすめマンガなのでした(^^;