自炊本の同期:開いたページをiPhone-iPadで同期する
電車内で、自炊書籍(PDF)をiPhoneで5ページまで読んだとします。
その晩、寝室にiPad miniを持ち込んで、自炊書籍の続き(6ページから)を読もうとします。
しかし今まで使っていたPDFビュアーアプリでは、この同期が取れなかったんです。
いわゆるしおり機能の同期ですね。
だからせっかくiPadと一緒に布団に潜ったというのに、「iPhoneで何ページまで読んだか忘れた!」とイラッとしながら、起き上がってiPhoneを取りに行かねばなりません。
でもiBooksアプリを使えば、しおりまで同期してくれるのです!
iBooksアプリのしおり同期機能とは?
iPhoneで5ページ目を開くと、iPad miniでも5ページ目が開いてくれています! いあびっくり。
iCloud for iBooks の始め方
さらには、iCloud for iBooksを使えば、自炊本(PDF)データそのものまで同期しれくれるようになりました!
iCloud for iBooksの設定方法はきわめて簡単。iOS9.3にアップデートするだけ。
アップデートして、iBooksアプリをタップすると下記画面が表示されます。
この画面が出たら『iCloudを使用』をタップすればいいだけ。
たったこれだけで、iPadやiPhoneに入れた自炊本データ本体まで同期してくれる優れものなのです。
あとはなんの設定もいりません。同期していることすら忘れているくらいに、全自動で自炊本データがiCloudにアップされています。
例えば、iPhoneで読んでた自炊本をiPadで読みたくなったら、iCloudにアップされている自炊本をダウンロードすればいいだけ。
もちろん栞の同期もされた状態でダウンロードしてくれます。
ただし思わぬ落とし穴が!
しかし……完璧すぎると思われたiBooksアプリにも思わぬ落とし穴が。
なんと、ページめくりが未だ横書きのみなんですよね(ToT)
さすがアメリカ文化。
つまりページめくりが、上記動画の通り、常に右から左へのスライドなのです。
日の丸製PDFビューアだと、これがPDFデータ毎に変えられて便利なんですけど、iBooksはこれができません。
コレ、もう何年も前から直ってないので、直す気ないんでしょうねAppleさん。日本語なんてローカル言語、知ったことかということなんでしょうね。ニッポンは、世界有数のiPhone消費国であるはずですが……。
あと、ダブルタップで拡大してくれないのもちょっとなー。この操作性は、Appleが生み出したというのに。
横書き段組雑誌などには使えそう
多少欠点はあるものの、それを我慢しても自炊本同期は強烈な利便性です。
何しろ、エレベーター待ちやら信号待ちでも、ポッケのiPhoneをさっと取り出して、iPadで読んでた自炊本の続きが読めますからねー。
スキマ時間活用こだわりっぷりが、もはや執念じみてきてますが(^^; そのくせおうちではダラダラ仕事してたり……。
とにもかくにも同期を意識することなく同期させるのはさすがApple。呼吸するかのように同期してくれてます。
デジタル端末に詳しくない人だと、iPadに入れたはずのPDFがiPhoneにも入ってて、度肝を抜かれることでしょう(^^)
ここまでこだわっているのに、どうして縦書きページめくり対応してくれないのか(ToT)
あとまぁ、そもそも論としてiPhoneはやっぱり小さいので、文字拡大ができない自炊書籍を読むのにはちょいと厳しいところがあります。だからぼくは、段組されている雑誌をiPhoneで読んでます。
iPhoneで大きな雑誌を読むとは摩訶不思議な話ですが、ぼくが読んでる雑誌は2段〜4段に段組されているので、拡大してiPhoneで読むにはちょうどよいブロックなのですね。
5.5インチのiPhone Plusだと、さらに読みやすいかもしれません。
そんなこんなで、iBooksが縦書きPDF対応になる日を夢見て、みんなでAppleにクレーム、もとい希望を書いておきましょー(^^;