Apple PencilとiPad Proでイラスト描画は可能? 遅延は?
Apple PencilとiPad Proの組み合わせで、どのくらいイラストが描けるか?
線画やラフ画はできる? 着色は? 描画時の遅延はどうか? などなど。
そこで今回は、Apple Pencilの使用感をレビューしてみたいと思います。
線画やラフ画こそ、Apple Pencilで!!
Apple Pencilで、アップル純正『メモ』アプリに線画してみたのが下図。『だがしかし』のほたるさんデス。
イラストの上手下手はこの際棚上げしまして(^^;、イラストを描いたことのない友人に見せたら「(アナログの)鉛筆と紙で描いたのと見分けがつかない」と言っておりました。あなたはいかが?
ぼくの感想は──線画こそ、Apple PencilとiPad Proで行うべきでしょう!!
ぼくは、アナログで線画を描いたことのない人間なので、アナログとの違いは分からないのですが──とにかくいいです、Apple Pencil。普通のペンタブレットと比べても、もはや神です、iPad Pro。
始めてペンタブレットを使ったときのあの苦悩ときたら……(ToT) 10年前にApple Pencilを出して欲しかったですよAppleさん。
さらには、Wacom Cintiq 13HDと比べても、書き味は確かに違いますがなんの遜色もありません。書き味になれたら、Apple Pencilのほうがむしろいい。
書き味の違いを文面や写真で表現するのは無茶ではありますが、あえて書くなら──
- Apple Pencilは、カツカツ、スルーって感じで、
- Cintiq13HD付属のプロペンは、ガチャガチャ、シューって感じ。
おわかり頂けましたでしょうか(^^; まぁいずれにしても、書き味は慣れだと思います。慣れれば平気。
描画遅延についてはアプリによりますが、どのアプリで描いたとしても、遅延を感じることは基本ありません。
最高なのは、上記の純正『メモ』アプリ。「遅延? 何ソレ?」ってレベルです。
ぼくは、iPad ProをMacに繋げて液タブ化して使い始めましたが、有線接続の場合、レンダリング遅延(表示が一瞬モザイク化する)は多少あるものの、描画遅延はほとんど感じられませんでした。
iPad Proを液タブ化して使う方法はこちらをご覧ください。メイキング動画も撮りましたので、どのくらい遅延があるかも分かると思います。
そして『線画こそApple Pencilで』と断言する最大の理由は、取り回しやすさと画面の美しさ!
Cintiq13HDは、そもそもPCに繋げないと描けませんが、Apple PencilとiPad Proなら、いつでもどこでもお絵かきができます。ソファの上でも、布団の上でうつぶせても!
普通用紙だってこうはいきませんよ? 寝床で線画を描こうものなら、ぼくの場合、枕が消しカスで埋もれてしまいますから。
さらにさらに、あの、Retinaディスプレイに描く線画の美しいこと! もう、カクカクしたドットはさよおなら。なめらかな線のみ。発色も非常に鮮やか。
そんなわけでRetinaディスプレイによる線画は、圧倒的に感動しました。ガラス越しに本物の紙を見ているかのようです。
まとめますと──
- 描画遅延ナシ
- いつでもどこでも線画やラフ画が描ける
- Retinaディスプレイの超高解像度は、もはや紙のよう
──以上の理由から、Apple Pencilは線画にすさまじくオススメなのですね。
お絵かき好きにはもうたまらない端末です。
Apple Pencilでの着色はどうか?
ちなみにApple Pencilでの着色なのですが、こっちはちょっと難儀です。
というのも、Apple Pencilが悪いというのではなく、iPad Proの画面が小さいのが難点。12.9インチでも、です。
まぁこれも、描く人のスタイルによりますが、ぼくは、着色作業にはレイヤーをたくさん使ってしまうタイプ。レイヤー1枚で重ね塗りをする手法ではありません。
なもので、レイヤーを何十枚も使うのですが……そうすっと、画面が12.9インチでは『レイヤー迷子』になってしまうんですね。
だから着色が非常にもどかしく感じました。このもどかしさを例えるならば、利き手が右なら、左手で絵を描いている気分。
でも先に紹介しました『iPad Proを液タブ化する方法』により、着色作業時の画面サイズ問題は解消されました。
液タブ化すると多少の描画遅延は起こってしまうので、これが気になる人は『線画まではiPad Pro単体で。着色からiPad Proを液タブ化』と使い分けてもいいかもしれませんね。
まぁいずれにしろ、Apple Pencilに非はないわけです。画面サイズの問題なので。
ということで。
このほど左様に線画に最適なApple Pencil。この感動、ぜひ体験してみてね♪