液晶ペンタブレットとキーボードの配置を考える。しかもデュアルディスプレイ!
液晶ペンタブレット(以下、液タブ)を使い始めると、どうしても悩ましいのがキーボードの配置。
液タブ1つですべてまかなえるならいいけれど、やっぱりショートカットキーは必要ですよね。左手用コントローラーもいくつか買ってみたけれど、やっぱりしっくいこない。キーボード、最強やなぁ。
ということで、液タブとキーボードの配置を考えてみました。
まずぼくの環境をご紹介
液タブといっても、ぼくが使っているのはiPad Proです。
Astropadというアプリを通して、iPad ProとMacを接続して、あたかも液タブのように使っています。
本物の液タブであるWacomのCintiq Companion Hybridも持っていますが、なんと、iPad Proのほうが使い勝手よかったんですわ。ゆえにiPad Pro1台でお絵かきしています。詳しくはこちらを読んでね。
ぼくはプロのイラストレーターではなく、Webデザイナーなものですから、普段はこんな感じのデスク周りでマウス操作がメイン。タブレットのタの字もありません。
さらに、メインPCはMacBook Pro──つまりノートPCなのです。昨今のノートPC性能急上昇により、いまや、グラフィック作業もノート1台ですむようになったのですね。
ですが液タブを使うとなると、このドーンと占拠しているMacBook Proが邪魔。キーボードの配置となるとさらに困っちゃいます。
さてお立ち会い、これがどうなるのかというと……
結論からいうと
こんなんできました。
最初の写真で、向かって左側にアームトレイがあったの、お気づきでしたでしょうか?
このアームトレイをぐいっとモニター正面まで引き出して、そこに液タブを乗せるだけ。
そして、液タブの上にワイヤレスキーボードを置いたのです。
ちなみにトレイはさほど大きくないので、iPad Pro 12インチを乗せただけでいっぱいいっぱい。
だからスマートカバーをこんな感じで折り曲げて、キーボードを乗せています。
この配置、我ながらなかなかよいです(^^)
なおアームとトレイはエルゴトロン社製です。
このレイアウトに至るまで、いろいろ様々に紆余曲折があったのですね……。
デュアルディスプレイで液タブを使いたかった
まず何よりも、デュアルディスプレイで液タブを使いたかったんですね。そしてサブモニターは真っ正面に置きたかったのです。
だからWacomの13インチを購入しました──最近iPad Proに置き換わりましたが。いずれにしても、サブモニターを真っ正面に置くために、液タブは小型がよかったんです。22インチ以上の液タブは、どう考えてもデカすぎたので。
そして液タブは描画専用にしてキャンバス以外は表示させず、サブモニターのほうに、パネル類や作画資料を表示させたかった。だからサブモニターは正面に置きたかったわけです。
これがようやく実現したのが、さきほどの写真というわけです。
まずサブモニターを移動させようとしたが……
なもので、液タブと同時期にアームを購入しました。
最初は、MacBook Proの右横に液タブを置いて、サブモニターを、液タブの真っ正面に移動させようとしたんです。そうすれば、キーボードが左手で使えますからね(ぼくは右利きなので)
が、しかし。
ぼくのサブモニター、実はiMacなのです。古いiMacをサブモニター代わりに使っているのですね。
だから、重いのなんの……。
アームに取り付けたところで、気楽に移動させるには重すぎましたよiMac。「筋トレにちょうどいいよね」というほど重いのです(ToT)
しかも可動域が思いのほかデカく、机の上をいったん片付けてからでないと、ぐるんと移動させられませんでした。かてて加えて、移動するたびに画面が微妙にずれるので気になって気になって……(神経質なもので)
ということで、苦労してiMacにアームを取り付けたというのに早々にやめました。
液タブを浮かせてみた
しかし、普段の机の上は、サブモニター正面にMacBook Proが占拠しているわけで、これを移動させるのもあんまりスマートじゃない。
いったん電源オフにして、配線取り外して退かして、液タブをサブモニター正面において、Macと有線接続したらMacを起動させて……という感じでめんどいのです。ぼくは、紙でお絵かきするかのように液タブに描き混みたいというのに、これでは全然ダメ。
残る手段は、液タブ専用の机とパソコンとキーボードを用意することですが……キーボードは余ってるけど、うち、そんなに広くないし。液タブのために引っ越しとか、さすがにあり得ません。
そこで考えたのが、液タブをアームで吊して、あたかも空中に浮いているのようにして、サブモニター真っ正面に持ってきてはどうか?ということ。
そこでアームトレイを追加購入したのですね。
最初は、すごく期待してたのですが……100点満点中60点といったところでした。
液タブが宙に浮いている!ので、その真下にあるMacBook Proのキーボードがそのまま使えるかと思ったんですが……。
キーボード、液タブに隠れちゃってますから、打鍵しにくいのなんの(^^; 上半身を横にしてキーボードを覗く始末。
あとは、お絵かきしているとアームが微妙に揺れるんですわ。左手を添えていれば揺れは収まるんですけれども、左手は常にキーボードに添えておかないと『指が迷子』になってしまいまして……キーボード見えないから(^^;
ということでこの方法もダメかな……と思ってたんですが、ふと、気づいたんです。
「あ、そうか! アームトレイの上にワイヤレスキーボード乗せればいいんだ!」
それが冒頭で紹介した写真だったわけですね。
この配置ならキーボードよく見えるし、左手も常に画面上に置かれることになるので、アームの揺れを押さえ込むことができます。
さらに副産物としては、液タブと顔の距離が近くなるので、姿勢がよくなりました。イコール、お絵かきすると左肩がすっごく凝っていたんですが、つまり妙な姿勢で描画してたわけですが、これが無くなりました!
なによりも肩こりがなくなったのがいちばんですね! 副産物万歳!!
ということで液タブとキーボードの配置、何かしらの参考になれば幸いです(^^)