iCloudドライブのバックアップを取る方法
iCloudドライブで、ずーっと気になっていたのが、バックアップの取り方。
iPadのデータを、iCloudドライブでバックアップするのではなくて、iCloudドライブそのものをバックアップしておきたかったのです。
なぜってアナタ、万が一、iCloudドライブが吹っ飛んだとき、大切なファイルが全部消えてしまうんですよ?
きょうび、有名企業のサーバーは常に狙われていますからね。iCloudドライブだっていつクラッシュされるか分かったものではありません。
ぼくの場合、スケジュールやタスク管理もデジタルデータなので、いくつかのファイルが消えてしまったら、もはや、明日から仕事が進められなくなってしまいます。
なので、DropBoxのように、原本ファイルはあくまでもMacに置いといて、それと同期を取る形で、クラウドにコピーをアップしておきたいのです。
Macにさえ原本ファイルがあれば、Mac謹製のバックアップソフト『Time Machine』でバックアップすることができますからね。
ですがAppleCareに電話して聞いてみたら、「iCloudドライブのファイルは、Time Machineでバックアップとれない」と言われる始末。
「バックアップのとれないドライブなんぞあぶなくて使えるか!」ということで使っていませんでした。
ですがiPadでpagesなどを使うとき、クラウドドライブからすぐファイルが呼び出せる操作性は魅力的で、ずっと使ってみたいなぁ……と思っていたんです。DropBox経由だと、いちいち、pagesに読み込ませ、編集したら、またぞろDropBoxに戻す……などという面倒な操作をしなければならなかったので。
だから、なんとかバックアップを取る方法がないか考えました。
だっておかしいんです。
ネット接続を遮断してiCloudドライブのフォルダを開こうとしたら、開けたんですもの。
これって、iCloudドライブに格納したはずのファイルが、Macの中のどこかにある、ということでしょう?
ということで探してみたら、やっぱりありました!
Macの中に、iCloudドライブに保存したはずのファイル群が!
Macの中にファイルがある、ということは、Time Machineでもバックアップがとれているはず……と思って、Time Machineを覗いてみたら……
Time Machineの中にもありました!
なんだよ、バックアップとれてるじゃん!
AppleCareの人より優秀なぼく!
ということで、以下、iCloudドライブのバックアップを取る手順でーす。
iCloudドライブをバックアップする手順
OS X Yosemite (バージョン10.10.5)の場合、iCloudドライブのファイルは、Mac内で以下の場所に格納されています。
/Users/ユーザ名/Library/Mobile Documents/
『ユーザ名』というのは各Macによって違います。だいたいは自分の名前がアルファベットで入っているはずです。
また、今回の説明ではYosemiteですが、違うバージョンでも操作はほぼ同じと思います。
さて。やり方は簡単で、ファインダーで『Mobile Documents』を表示している状態で、Time Machineに入れば、バックアップファイルを取り出すことができるのですが、Libraryというフォルダにアクセスするの方法がちょっと特殊なのです。
そこで以下の画面キャプチャにそってやってみてください。
[手順1]
メニューバーに『Finder』と表示されている状態で『移動』をクリック
[手順2]
プルダウンメニューが開いたら『option』キーを押す。ここがキモ!
[手順3]
『option』キーを押すと、なんと隠しメニューが……!
動画では『option』キーを押したり離したりしているところ。『ライブラリ』という選択肢が出たり消えたりしています。
プルダウンメニューが開いている状態で『option』キーを押すと『ライブラリ』という隠しメニューが表示されるわけです。
『ライブラリ』を開いたあとは簡単です。
[手順4]
『ライブラリ』内に、『Mobile Documents』というフォルダがあることを確認してください。
[手順5]
そうしたら『ライブラリ』が選択されている状態で、メニューバー右上のほうにある『時計アイコン』をクリックして、プロダウンメニューから『Time Machineに入る』を選択。
(補足1)
もし、メニューバー右上に時計アイコンがなかったら、メニューバー左上のリンゴマークをクリックして、『システム環境設定』を開いて、Time Machineを選択。
(補足2)
『Time Machineをメニューバーに表示』にチェックを入れてください。そしたら[手順5]に戻って操作しましょう。
[手順6]
Time Machineに入ったら『Mobile Documents』フォルダまるごと、バックアップリストから引っ張り出してきてください。過去のiCloudファイルが復元できます。
これで安心してiCloudドライブが使えるようになりますね。
iPadとMacでどんどんファイルを共有させましょう!