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iPadの新アプリ『ファイル』は、ファインダー的な管理ではなかった!

歯の治療がなかなか終わらない佐々木です(ToT)

さて本日は、iOS11で実装されたファイル管理アプリ、その名もまんま『ファイル』(以下、ファイルアプリ)についてをお話致します!

純正ファイル管理アプリは、ぼくは楽しみにしていたのですが果たしてその使い勝手は如何に!?

使い勝手レビューとともに、ファイルアプリの使い方も動画でご説明します。

ちなみにファイルアプリはiPhoneにも実装されておりますが、このエントリーでは「ファイルアプリを仕事で使う」ことを前提に話しますので、想定端末はiPad Proとしています。

 

 

ファイルアプリの基本操作

ではまず最初に、ファイルアプリの基本操作について動画でお見せ致しましょう。

先に基本操作の動画をご覧になったほうが、この後の使い勝手レビューが理解しやすいと思います。

 

 

ファイルアプリは仕事で使えるか?

ぼくは、iPad Proの仕事活用を阻む問題点として──

  1. ファイル管理がしにくい
  2. マウスが使えない
  3. (改善されてはきたものの)日本語入力がいま一歩

──この3点を上げておりまして。

そしてそのうちの一つ『ファイル管理がしにくい』が改善されるとあって楽しみにしておりました。

ようは『iPad Proの中でmacOSが動いているかのように』使いたかったのですね。

そのためには、Macにおけるファインダーの機能が必須だと考えておりました。Windowsでいえばフォルダです。

 

macOS(およびWindows)とiOSの大きな違いはファイル管理の方法です。

macOSはファイルをファインダーが管理するのに対して、iOSはファイルを『アプリが管理』するのです。

iOS管理方式の『ファイルをアプリが管理』は、コンピュータを直感的に使えるようにする点では素晴らしい方法だと思います。

「あのファイルをどのフォルダにしまったか?」は人間なかなか覚えられないのですが、「あのファイルをどのアプリで作ったか?」は意外と覚えているのです。例えば、Excelで作ったのか、Photoshopで作ったのか忘れてしまう人はまずいないと思います。ExcelとPhotoshopというのは極端かもですが、同じ文書ファイルでも、Excelで作ったのかWordで作ったのかを忘れることも早々ないでしょう。

さらにiOS方式ですと、どのような作業でも必ず『アプリを起動』すればいいのです。macOS方式ですと、フォルダを開くのかアプリを起動するのか、操作に重複が出ています。まぁ慣れれば迷うことはありませんが、操作の重複は初心者にとっては取っつきにくいと思います。そしてiOSが出た直後は、コンピュータに慣れていようがいまいが全員がiPhone初体験=初心者だったわけで、初心者に照準を絞ったiOSというのは、ユーザビリティ的にも大変優れた設計思想でした。

ですが……時はiPhone登場から10年が過ぎました。

そして何事も、利点があれば欠点もあります。

iOS管理方式はシンプルである反面、柔軟性に欠けているのですね。その欠点が端的に表れているのがファイル管理でした。

 

例えばぼくの仕事はサイト制作なのですが、macOSでは、あらゆるファイルを案件毎のフォルダにまとめています。

その案件フォルダ内には、画像ファイル・デザインファイル・文書ファイルなど、様々なファイルが丸っと入っているわけです。

さらに……「いま使っているファイルはこのフォルダ」「早々使わないけれど確認できなくちゃ困るファイルはこのフォルダ」「終了案件はこのフォルダ(そしてHDDがいっぱいになったら削除)」などと、管理軸をクロスオーバーさせているというか、もはや自分にしか分からないマイルールで日々ファイル管理をしているのですね。

このように複雑なファイル管理をし始めると、従来のiOSではとても管理しきれません。

macOSやWindowsでは、程度の差こそあれ皆さん自分なりのルールでファイル管理をしていることと思いますが、iOSではその『マイルール』が作れないのです。

『ファイル管理はこうすべき』というAppleルールに従わなければならないのですね(ToT)

 

ですがそれが、iOS11で新登場したファイルアプリで、マイルールによる柔軟なファイル管理が可能になるのではないか!?と思った……のですが。

2018年2月現在、ファイルアプリは、ファインダー機能とは似て非なるものでした(ToT)

ぼくの設定や使い方が間違っているのかと思って、AppleCareに電話して確認したのですが、似て非なるものという認識は間違っていないようです。まとめると以下の通りになります。

 

 

対応アプリのファイルしか読み込めない

iOSのファイルアプリは、原則的には、iOS内のファイルを自動認識して、ファイルアプリ内の『最近使った項目』にされる……はずですが、しかし。

そのためには、各アプリがファイルアプリに対応していないと読み込めないとのこと(゚Д゚)

例えば、ぼくがiPad Pro内にもっとも溜め込んでいるファイルは、お絵かきアプリ『Procreate』のファイルです。当然、編集可能な状態でファイルを保存しておくならば、Procreate固有のファイルとなり、その拡張子は『○○.procreate』となります。

macOSならば、『○○.procreate』というファイルは自由に移動できるし、好きなフォルダに入れることができました。アプリ側で保存するときも『どこのフォルダに入れるか?』という選択欄が出てきますからね。

ですがiOSのファイルアプリはといいますと……ファイルアプリ内に表示されないのですよ(ToT) 2018年2月現在は、Procreateがファイルアプリに未対応だからだと思われます。

そもそも論として『最近使った項目』としてしか表示されないのであれば、フォルダで仕分けができませんし意味ありません。

 

ならばProcreate側からファイルアプリに移動させたらどうかと思い試してみると……な、なんと『移動』ではなく『コピー』になるのです。つまり複製されたファイルがファイルアプリに格納されます。オマケにファイルアプリからProcreateに戻そうとしても『コピー』になります。

つまりこの使い方だと、Procreate固有ファイルのバックアップにはなっても、ファイルアプリから常にファイルを開くという操作は……できなくはないですが煩雑です。コピーですから、開くたびにファイルが増えて、あげく差分が出る恐れもあり使いにくいですがな(ToT)

 

そんなわけで、ファイルアプリをフル活用するためには、アプリ側の対応も待たれます。ちなみにProcreateはiOS11に対応しておりますが、ファイルアプリに対応しているかどうかはまた別のようです。

 

対応アプリもアプリ毎に仕分けされる

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上図赤枠をご覧ください。

ファイルアプリに対応しているアプリも、まず『アプリ毎に仕分け』されて、その後にフォルダ分けできる状態なのです。

これ、ファイルアプリの意味がないと思うのは……ぼくだけでしょうか?

なぜ意味がないと感じるのかといえば、これでは『ファイルをアプリが管理』しているのと違いがないからです。iOSの、従来からのファイル管理と同じこと。

ちょいと説明が難しいのですが……最初に、ファイルアプリ内で『アプリ毎に仕分け』しているということは、iOSのホーム画面の使い勝手となんら変わらないと思う次第です。

 

操作によっては、ファイルアプリ内でアプリをまたいでファイルを『コピー』できるとはいえ、それは従来のアプリ内でもできたことです。

しかも、コピーしたファイルをファイルアプリ内で開こうとすると、ファイルアプリのプレビューが開かれるだけで、コピー先アプリは起動しません。これがmacOSならば、関連づけられたアプリが起動するのですが、2018年2月現在、iOSには『関連づけ』という機能がないために、このような仕様にするしかなかったのでしょう。

だから、ファイルアプリ内でファイルをコピーしたら、ファイルアプリを閉じて、コピー先のアプリをホーム画面やDockから開く必要があります。つまり操作の手数が増えるのです。だったら、従来通りアプリ同士でファイルをやりとりすればいいと思います。

 

撮影写真は保存されない

撮影した写真は、引き続き写真アプリ内に保存されることになり、ファイルアプリ内の『最近使った項目』にも表示されません。

AppleCareさんに聞いてみると「撮影写真を『最近使った項目』に表示させてしまうと、『最近使った項目』欄が写真で埋まってしまう恐れがあるから」とのことでした。

なるほど、確かにその理由には納得なのですが、しかしそれだと『あらゆるファイルを一元管理』にはなっていません……まぁ上記の通りすでに一元管理できない代物ではありますが。

これならば、撮影写真はもとより各種画像も、写真アプリで管理して、そこからProcreateなどのアプリにコピーすればいいということになります。

iOS内で画像ファイルを大量に保存している人も多いと思いますが、画像管理はファイルアプリより写真アプリのほうが効率いいわけです。

 

ちなみにiTunesStoreで購入した音楽データもミュージックアプリでの管理となり、ファイルアプリには表示されません。これも『最近使った項目』欄を占拠してしまう恐れからでしょう。同様の理由から、ファイルアプリに読み込まれないファイルというのは他にも結構ありそうです。

macOSのファインダーなら、iTunesで購入した楽曲ファイルは自由に取り出せますし、見ようと思えばシステムファイルまで見られますから(まぁだからまずいことにもなるのですが)、この点においてもファインダーとは似て非なるものとなります。

 

フォルダが入れ子にできるようになったのは一歩前進

ファイルアプリ登場とともに、Apple純正アプリ、およびiCloudドライブ内で、フォルダの入れ子ができるようになったのは一歩前進でしょうか。

ただまぁ……Apple純正アプリ以外のほとんどは、アプリ内にフォルダ構造を内包しており、入れ子もできてたんですけどね(^^;

 

つまりファイルアプリとはなんなのか?

結局のところ、ファイルアプリとは、以前の『iCloudドライブ』アプリがちょいと進化したようなものなのでしょう。

「iPad Proでついにファインダーが使える!」と思い込んでいたぼくが勘違いしていただけで、「iCloudドライブアプリがより使いやすくなった」と考えればそれはそれでアリだと思います。

とくに、複数のオンラインストレージを使っている人は、ファイルアプリで統合できるので便利かなと。

でもそうであれば、名前は『ファイル』ではなく『クラウド』にしたほうがいいし、機能も『オンラインストレージを一元管理する』と絞ったほうが分かりやすいと思いますが。

これから開発が進み、ファインダーのようになっていくのかしら?

 

iPad Proを仕事で使いたいなら、マイルールを変更するか?

ということで以上、ファイルアプリのレビューでした。

思いのほか酷評になってしまいましたが、あくまでもぼくが「ファインダーのように使いたかった」からですのでご容赦ください。

 

いずれにしても、iOSの基本的な設計思想は素晴らしいと思います。

さらには快適なタッチ操作、Apple Pencilのズバ抜けた書き心地も含めると本当によいOSです。

だからこの際、iOSにそってマイルールを変えていくのも一つの手かもしれませんね。マイルールをiOSに適応させようとして四苦八苦するのではなく。

ぼくの場合でいえば、クライアント毎のファイル管理はもうやめて、アプリ毎のファイル管理にすべて任せてしまい、あとは時系列順で管理する……とか。

でもなぁ……サイト制作一つとっても膨大なファイル量になりますし……できるかなぁ? まぁそもそも、制作に耐えうるアプリがまだないのですが。

 

やっぱりiPad Proは、まだまだ当分はMacBookの代替にはなり得ないということかな? マウスも使えませんし。

ぼくは引き続き、MacBookの補助としてiPad Proを使おうと思いました。

MacBookの補助端末としてなら、iPad Proは非常によいマシンですからね(^^)