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MacにSiri、どんな有効活用ができる?人工知能と人の違いは?

WWDC 2016の目玉は、けっきょくMacにSiri(シリ)が搭載される、ということでしたねー。

ハードウエアの発表が何もなかったのは残念ではありますが、まぁ、Macには、SiriよりApple Pencilを付けて欲しいぼくとしては、中途半端に発表されるよりよかったですけれども。

ということで、iPhoneやMacは、秋の発表会まで待つことにして、今回は、にわかに注目を集めるSiri──つまり音声入力と、それに伴う人工知能について考えてみましょう。

ところでWWDCって、Apple単独主催なのに、和訳すると『世界開発者会議』。Appleさんの発表なのに、ワールド。さすがです!

 

 

そもそもSiriとは何か? 仕組みは?

まず基礎知識から。Siriについて。

Siriとは、iPhoneやiPadに搭載されている音声アシスタント機能のことですね。

たとえば「一郎くんに電話」とかiPhoneに話しかけると、Siriが電話してくれます。

音声入力は昔から細々とあったのですが、どうしてSiriをはじめとする最近の音声機能が注目されているのかというと、人工知能が対応してくれるから。

昔ながらの音声入力は、自分のしゃべった言葉をテキストにしてくれるだけでした。

でもSiriは、自分がしゃべった言葉を解釈し、電話したり、検索したりしてくれるわけです。

この『人間の意図を解釈する』という部分が最大の違いですね。だから、『音声入力機能』ではなく『音声アシスタント機能』なのです。

ちなみに人工知能は、あのちっちゃなiPhoneに搭載されているわけではなく、どっかの巨大なサーバーで動いています。Siriに話しかけると、その音声がネットに飛んで人工知能サーバーと繋がり、即座にレスがiPhoneに帰ってくる、という回りくどい仕組みなのですね。人工知能には、膨大なデータベースも必要なのでなおさら。

まぁ人工知能を動かすには、まだまだ巨大なコンピュータで集中管理が必要ということでしょう。

 

 

MacにSiriが搭載されたら、どんな有効活用できるのか?

さてここからが本題。MacにSiriが搭載されると、どのように有効活用できるのか?

あっさり結論です。

別にどうということはありません(爆)

 

ぼくからすると、WWDC 2016を見て「MacにSiriが搭載されるぞスゴイ!」と血気盛んに叫んでいるプロ記者達の姿が不思議でなりません。まぁプロだからこそ、なのかもしれませんがいろんな意味で。

そもそも、あの膨大な数が出回っているiPhoneに、すでにSiriが搭載されてて、それでぼくたちのライフスタイルは一変したのでしょうか?

ぼくの周囲では、ITが得意な人達が集まっているIT業界においてすら、音声アシスタント機能を使っている人は1人しかいません。そしてその人は、使うたびに、みんなから珍しがられています(^^;

電車の中で、iPhoneに話しかけている人を見たことあるでしょうか?

にもかかわらず、例えば人目が気になるオフィスで、「部長が言ってた書類を探して」とMacに話しかけられるでしょうか? っていうかそもそも、そんなアバウトな質問、現状のSiriには到底理解できませんので、けっきょく、人間様が「○月○日に、部長が○○というテーマで話していた書類を探して」とブレイクダウン……つまりキーワード化せねばならないわけで、そしたらもはや、タイピングしたほうが早いですって。

 

もしも、本当に、Siriが人間の自然言語を100%理解することができれば、確かにぼくたちのライフスタイルは一変するでしょう。

部長とのミーティング中、会話内容をSiriにも聞かせておいて、「いま部長が言った資料はどこ?」と尋ねれば即座に出してくれるような使い方ができれば、それはすごい。タイピングするよりミーティングの妨げにもならないし、Siriが、本当の意味でアシスタントとしてミーティングに参加してくれていると言えます。いわば秘書のようなもの。

そうしたら確かに、MacにSiriが搭載される意味があります。

でも今秋、そこまでできるようになるわけありません(^^;

Siriが目指しているのは──Siriが、というより人工知能が目指しているのは、『自然言語文脈を理解する』ということでしょう。でも現時点では、文脈の理解なんて到底できませんから、せいぜいが「明日の予定は?」と聞く程度なのです。そんなコトのためにSiriを起動させるなら、カレンダーアプリ開いた方が早いですがな。

そもそも、文脈を理解するのは当の人間だって至難の業なわけです。ミーティングの現場で、どれほどの行き違いが発生していることやら。

つまり、人間が質問をキーワード化させねばならない限り、Siriはまだまだ使えません、ということなのです。キーワード化させるなら、タイピングのほうが手っ取り早いわけで。タイピングが苦手、という人くらいでしょうが、そういう人が、そもそも、Siriの存在を知るのかしら(^^;

文脈を理解できるようになって初めて、Siriは、というか人工知能はようやく有効活用できるようになるということですね。

2016年現時点では、まだ遠く及びません。

もちろん、これから開発していくにあたり、みんなにもっと使ってもらわねばならないからMacにも搭載するよ、というのはアリかもですが……それすらも、シェア数%でビジネスユースでもないMacに搭載したところでどうなるのやら?という感じです。

 

だから現状、Siriの活用シーンは、かなり限定されているのです。

例えば、誰もいない寝室で寝っ転がって「○○の動画を表示させて」とかならアリ。あと重宝しそうなのが、車やバイクの運転時。つまり一人の時とか、両手がふさがっているときとか、そういうシーンでは活用できます。

そうなるとますます、人前で使うことも多く、両手もふさがっておらず、キーボードもマウスもあるMacで、Siriを有効活用するシーンがとんと見当たらないわけです。

GoogleやMicrosoftにだいぶ遅れを取ったから搭載したけれど、どう使うかはあなた次第、という丸投げ感溢れているのですね。

Appleは、ライフスタイルを革新する企業だからすごいというのに。

 

 

人工知能と人との違いは?

とはいえ、ぼくはSiriに──というよりも人工知能にとても期待しています。

人工知能が日進月歩で発達していけば、ひょっとすると、上記のような使い方も、これから10年以内にできるようになるかもしれません。

そうなるとまぁ、産業革命のごとく失業者が溢れる、という懸念もありますが(^^;

 

人工知能と人間の違いを、きわめて端的に表現するならこういうことだとぼくは考えています。

  • イチをヒャクにする、それが人工知能
  • ゼロをイチにする、それが人間

なので大半のお仕事は、『イチをヒャクにする』お仕事ですから、今度どんどん人工知能とそれに伴うロボットに置き換わってくことと思います。

たとえば、世の中のアルバイトはおおよそ人工知能ができるでしょう。コンビニ店員も、ウエイターも、調理も、倉庫番も、工場労働なんていまやほとんどロボットかしてるといいますし、あらゆるバイトは代用可能だと思われます。マニュアルがある仕事は、人工知能は得意中の得意ですから。

肉体労働はもとより、頭脳労働も大半ができるようになるはずです。政治なんて人工知能にやらせた方が、よっぽど上手くやれそうですし、ぼくがやってるプログラミングなんて真っ先にできるようになるでしょう。医師も弁護士もやれそうです。

マニュアルがなくとも『過去事例』が膨大に存在すれば、人工知能はそこから一定のルールを探し出すことができます。ここが、人工知能とプログラムの違うところ。これは、深層学習(ディープラーニング)という、「中二病か!?」とツッコみたくなるほどにカッコイイ名前で呼ばれています。

例えば、囲碁や将棋において、人工知能が、インスピレーションを得て、新しい打ち方を発想したかに見えるのは、ディープラーニングによります。過去の膨大な棋譜を効率よく参照して、人間が気づいていない打ち方を見つけ出す、という『作業』をしているわけです、『思考』ではなく。

でもその『作業』がとんでもなく効率的で早いものだから、Googleの人工知能『アルファ碁』は、すでに世界ランク2位です。

まぁ印象としては、力技で人間を打ち破っている感じですね(^^;

だから、小説やマンガなど『芸術』とくくられる分野ですら、テンプレ化が激しい昨今、人工知能が『考えた』作品がヒットするかもしれませんね。

 

では、大半の仕事が──仕事というより労働が人工知能に奪われてしまったら世の中どうなるのでしょうか?

確かに過渡的には失業者で溢れるでしょうけれども、ゆくゆくは、人工知能がもたらした利益によって、人類みんな養ってくれるのではないかな!?

まぁぼくだけの夢想ではなく、いちおう、ちゃんとした学者さんもそういう可能性を考えてはいるそうです。こういった考えは古くからありまして、人工知能と直接の因果関係はないですが、ベーシック・インカムと呼ばれていて、今までは実現不可能だったけど、人工知能が労働を肩代わりしてくれるのなら、実現可能かもね?ということです。

そもそも、人工知能は文句も言わないし、感情によって品質を落とすこともないし、疲れることもない。ハードウエアとして壊れたらだいたいはいくらでも可能です。

そもそもです。

代替可能である労働を、人間様がやる必要ないのですよ。

古代、エジプトでピラミッドを作っていた奴隷と同じようなこと、現代になってもやる必要ないと思いませんか?

そんな労働は、これからぜんぶ、人工知能にやってもらえればいい!!

遊んで暮らせる日常が、もう目の前にまで来ているのではないか!? と考えてぼくは人工知能にとても期待しているわけです(^^;

 

で、労働を失って暇になった人間は、これからいったい何をするのかといえば。

イチをヒャクにするのが人工知能ならば、ゼロをイチにするのが人間です。

現在の人工知能は、ディープラーニングの延長線上で進化していくならば、過去例がないことはできないのです。つまり、膨大なビックデータがあって初めて機能する、それが人工知能。

それだけでも、世の中の労働の大半はまかなえてしまうでしょうけれども、仕事って、そればかりではありませんからね。

では、ゼロをイチにする仕事とは、いったいなんなのか?

 

またも端的に表現するならば、ゼロイチにする仕事とは「誰にも言われてないのにやる仕事」です。

手前味噌で恐縮ですが、例えばこのブログ。

本業そっちのけで、真っ昼間からブログを書いているわけです。誰からも依頼されたわけでもないのに、人工知能のなんたるかを蕩々と(^^;

でも、どうやらこのブログ、独自な解釈と珍妙な表現が受けているのか、Google様の人工知能に評価されて、つまりは皆さんに評価して頂けることにより、検索流入でiPadが3ヶ月に1枚買える程度には収入になっております。

まぁ、ぼくの目からすると、Googleの人工知能もまだまだなので(!!)、SEOも入れてますが(元プロでして)、昨今のGoogleは、それだけでは上げてくれないのですねー。

ゼロイチの仕事というと、故ジョブズさんのように、iPhoneを作らなくては!?と思いがちですが、そんな壮大なことではなく、「誰かに言われなくても、自発的に、どぉしてもやりたいこと」その中に、ゼロイチの芽が潜んでいるのではないかと思う今日この頃です。

今はまだ、その芽だけでは生計立てるのは難しいかもしれませんが、単調な労働を人工知能が行えるようになり、その利益をちゃんと配分できるようになれば、ご飯を食べるために労働する必要はなくなると思うのですよ。

そのときに、有り余る暇を人間はどうするのか?

まぁ、徹底的に娯楽に費やしてもいいでしょうが、人工知能が作る娯楽なんてたかがしれてますから、自分が何かしらを創発したほうが面白いと思うのですねー。

つまり人工知能の本当のインパクトとは、音声アシストで便利になる、ということではなく、本当の意味で『自分らしさ』を問われるようになるよ、ということなのかもしれませんね。

とりあえず、来たるべくXデーに向けて、趣味をたくさん作っておきましょう(゚Д゚)

 

余談

まだ書くのかよ!?

センテンスから漏れてしまいましたので、余談として、人工知能ができないことをもう一つ。

人工知能を応用して作られていく検索も、レコメンドも、人間の興味関心を深掘りすることはできても、全く違う興味付けはできない、ということなのです。

ここを埋め合わせるのがソーシャルメディアだと思うのですが、ソーシャルメディアもまだまだ全然できてません。

 

例えば最近、ぼくは『ばくおん!!』というアニメをみて、バイクのアニメなのですが、バイクに全く興味なかったのに「あー、バイク、乗ってみたいなぁ。北海道にツーリングとかいいなぁ」と思うようになりました。

でも、このアニメを見るまでは、「バイク乗ってみたいなぁ」などとはまるで思わなかったわけです。それどころか、転んで腕でも骨折しようものなら一大事、と考えて(PC使えなくなるから)、悪の権化のように見なしていました。

それが、アニメ一発見せられただけで「いいなぁ」と思える。これこそゼロイチではないかな、と。

このアニメの原作が、最初から、バイク業界とタイアップして企画してたらすごいことですが、まぁ作者は、勝手に企画して好きに書いているだけでしょう。

ぼくが単細胞なのかもしれませんが(^^;、いずれにしろ、このような『興味外』の興味付けは、現状の人工知能は逆立ちしてもできません。

しかし、ぼくが『ばくおん』というバイクアニメを熱心に見ていることが分かると一変、Amazonサンはバイクグッズをあまたにレコメンドし、Googleサンはツーリング旅行の広告を膨大に表示するようになるやもしれません。個人情報ってコワいですね?

さらに人工知能は、『ぼくみたいなターゲットに、美少女アニメで訴求すれば何でも買う』とルール作りをし、そういうアニメ企画を作り出し、事前に企業や業界とタイアップするかもしれません。ぶるぶる……

そすっと、うっかりバイク買ってしまうかもです。これがイチヒャクということですね。ですが、そもそものゼロをイチにしなければ、そのようなレコメンドや広告も、おそらく視界にすら入らないでしょう。ま、今の人工知能では、ぼくが「バイクもいいな」と思っていることすら気づかないでしょうが。

 

だから今後も、ゼロをイチにする能力だけは、人間だけのものだと思います。

人間にとっても至難の業ではありますけれどもね(^^;